【パソナ】淡路島地方創生・移転はどうなった??

人材派遣事業の大手、株式会社パソナグループの完全子会社、株式会社パソナは、2020年に本社・本部機能の一部を淡路島に移転するというプロジェクトを報道発表しました。もともと淡路島で様々な事業を行っていたパソナの地方創生と移転について調査してみました。

【パソナ】の事業

株式会社パソナは、株式会社パソナグループの完全子会社です。

パソナの創業は1976年2月で、大阪市北区で創業した人材派遣事業を主業務とした株式会社マンパワーセンターが1993年に社名を変え、株式会社パソナが誕生しました。

「人材」に関するあらゆる事業に特化しており、国内はもちろんのこと、海外にも多くの拠点を有しています。

人材派遣はもちろんのこと、グループ全体で人材派遣が持つ可能性を最大限に発揮し、子育て支援や介護支援といったライフソリューション、地方創生、そして海外進出支援などのグローバルソリューションも手掛けています。

Image13:0
Image13:1
Image13:2
Image13:3
Image13:4

【パソナ】の地方創生ソリューション

パソナの地方創生ソリューションは、2003年からスタートしています。当時は農業分野の雇用創造・人材育成を目指し、「農業インターンシッププロジェクト」としスタートしました。

2008年に、日本の農業の活性化と独立就農支援に向けて、「パソナチャレンジファームin淡路」がスタート。以来、「人材誘致」による独自の地方創生事業を進め、現在は多数の飲食・観光施設、様々なイベントや人材育成プログラムを通じて、"人が集まる仕組みづくり"に取り組んでいます。

淡路のほかには、丹後地域の魅力を発信する地域商社として販路開拓や人材育成に取り組んでいるほか、東北では地域課題を解決する実践型研修を通じて人材を育てる研修ツーリズムや事業開発支援に取り組んでいます。

Image17:0
Image17:1
Image17:2

【パソナ】の淡路島地方創生

2008年から始まったパソナの「パソナチャレンジファームin淡路」をきっかけに、パソナは淡路島において地方創生の取組を多数進めてきました。

2016年には株式会社ニンゲンノモリを設立し、東京ドーム約28個分の敷地面積を誇る兵庫県立淡路島公園内に自然と漫画・アニメ等の二次元コンテンツをテーマにした日本初の体験型エンターテイメントアニメパークを開設しています。

世界中で愛されているドラゴンクエストやNARUTO、ゴジラ、クレヨンしんちゃんといったコンテンツとコラボした数々のアトラクションを体験することが可能で、国内外から多くの観光客が訪れています。

また、ハローキティとコラボした「AWAJI HELLO KITTY APPLE LAND」も開設されています。こちらも世界中から愛されているキャラクターで、淡路島の魅力を国内外へ発信する拠点となっています。


Image21:0
Image21:1
Image21:2

テーマパークだけでなく、自然豊かな淡路島の景観や食材をふんだんに使った飲食店のプロデュースも行っています。

廃校を利用した地域活性の情報発信基地や、日本文化の食・歴史・芸能を楽しみながら和食を楽しめる空間、海風を堪能できるオープンデッキが魅力のカフェ、淡路島の旬の食材を活かしたフレンチレストランなど、その種類は数えきれないほどです。

宿泊施設も複数手掛けており、観光・遊び・食事・宿のすべてが網羅されています。

Image23:0
Image23:1
Image23:2
Image23:3

【パソナ】の淡路島移転

東京都港区南青山に本社をおくパソナですが、2020年に、本社・本部機能の一部を淡路島へ移転することを発表。2024年6月までに本社社員の3分の2にあたる1,200名の移住を目標に掲げました。

この移転計画に伴い、淡路市のイオン志筑は3階フロアを全面改装し、パソナワーケーションハブとしてリニューアル。そのほかにも、パソナのオフィスや社員寮などの整備が進められました。特に、「パソナファミリーオフィス」は借り上げ住宅と企業内保育園を備えたオフィスで、子育てと仕事の両立を支える機能として重宝されています。

社員の子供のみが通える保育園で、月の利用料は給食やおやつにかか5,000円程度。入園希望を理由に求人に応募してくる人もいるほど評判のようです。

2年後の2022年には、900人を超える社員が淡路島で勤務。評判や口コミで移住を希望する社員も増え、2024年には目標を大きく上回る2,000名が淡路島で勤務しているようです。

Image28:0
Image28:1
Image28:2
Image28:3
Image28:4
Image28:5
Image28:6

【パソナ】淡路島移転のまとめ

パソナの淡路島移転により、淡路島の転入者は転出者を超え、5年連続人口が増加しています。社会人口の増加に伴って税収も増加しており、もともと淡路市主導の企業誘致で始まったこの移転は大成功と評価せざるを得ません。

一方で、現在は移住者の増加に伴って居住地が不足するなどの課題も浮き彫りになってきているようです。こういった課題もコア事業の「人材派遣」を通じて解決することで、今後ますます淡路島は発展していくと思われます。

パソナグループは大阪・関西万博にもパビリオンを出しており、万博閉会後はパビリオンを淡路島に移転する計画も持ち上がっているようです。

今後の淡路島の発展にますます注目が集まりますし、これが優良事例となってパソナ以外の企業も地方へ進出し、日本全体が盛り上がることに期待したいところです。

この記事はPRです。